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新しいステージ(時代)は私たちの力で

中央執行委員長
福田 浩久

 100年に一度といわれたコロナ禍もようやく落ち着き、本来あるべき日常生活を取り戻しつつあります。各店舗においても、今年の年末年始商戦は4年ぶりに多くのお客様を迎え、忙しくはありながらにぎやかさを取り戻すことが出来たことを心から嬉しく思っています。

 さて、コロナ禍は、創業60年を迎えた㈱イズミにとって最大のピンチを迎えることとなりました。しかしこの間、労使で従業員とお客様の「安心と安全」を最優先して取り組んだ結果、今こうやって大きな困難を乗り越えることが出来ています。

 これを乗り越えた今、この一年はあらためて大きな変化を遂げる社会環境や価値観に沿った時代を想像していく機会になればと思います。

 ドイツの天才物理学者アインシュタインはこのような言葉を残しています。「常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションである」。今年は常識を疑い、仕事や組合活動のあり方についてどうあるべきか組合員の皆さんと一緒に議論していく年にしたいと思います。

 次に、今国民が注目している日本経済についてふれておきたいと思います。日本は約30年もの間、物価も賃金も上がらないという先進国では希なデフレ経済下で「物価が上がらない⇒賃金が上がらない⇒物が売れない⇒企業業績が上がらない」という経済の悪循環(デフレスパイラル)に陥っていました。

 そのような中で2023賃闘は、この経済の悪い流れを断ち切り新しいステージ(時代)に向かう呼び水のような役割を果たしたと思います。これからは、緩やかな右肩上がりのインフレ経済を実現することで「物価が上がる⇒物価以上に賃金が上がる⇒物が売れる⇒業績が上がる⇒更に物価と賃金が上がる」という経済の好循環化が実現出来ることを期待したいと思いますし、私たち全イズミ労働組合も、流通産業で地域を代表する組織として、微力ながらその社会的な役割が果たせたらと思います。

 また、流通産業は、国内で最も多くのパートタイマーと女性を抱える産業といわれています。私たち全イズミ労働組合の取り組みが、日本経済に良い影響を与え、ひいては均衡待遇やジェンダーギャップ(男女の格差)の問題を解消することにも繋がっていくのです。夢と希望が持てる未来の実現に向けて、組合員皆さんと一緒になって考え行動して行きたいと思います。

2024年1月4日
全イズミ労働組合
中央執行委員長 福田 浩久

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